須田幸英税理士事務所 事務所通信 平成24年10月号掲載
経済一流、政治三流
 上記の言葉は日本が高度成長期にあった時、良く使われたものです。
しかし、最近はどうでしょうか?政治三流はそのままとしても、経済も似たような状況になっているような気がします。

 経営不振に陥っているシャープ。昨年度は過去最大の赤字に転落し、5,000人の従業員の削減を発表しました。大きな要因がテレビ事業の不振と言われています。パナソニックも、赤字に苦しんでいます。そうした中で、アップルとサムスン電子のスマートフォンを巡る法廷闘争が日本でも繰り広げられました。
 ご承知の通り、アップルはアメリカの会社ですし、サムスン電子は韓国の会社で、日本は蚊帳の外です。
 どうしてこのようなことになったのでしょうか?私自身は、シャープというメーカーが好きで、電卓はずっとシャープ製を愛用していますし、アップル製品に出会う前は、シャープのザウルスという商品名のPDA(携帯情報端末)を使っていました。

 こうした状況のなか、先日NHKの「週刊ニュース深読み 崖っぷちのメイド・イン・ジャパン」が放送されました。
 この番組で初めて知ったのですが、アップルで採用している液晶画面の技術は既にソニーで開発されていたのだそうです。アップルはこれを高く評価し、その後の自社製品にその技術を採用していきました。一方、ソニーは、そうしませんでした。日本の技術水準はまだまだ高いのです。ただ、採算が合うとか合わないとかばかり考えていることに問題があると私は思います。
 解決策は簡単です。消費者が「あったらいいな」と思う製品をつくることです。以前元気だったころのソニーがそうでした。パスポートサイズのハンディカム、ウオークマン等「あったらいいな」を商品化したものです。
 私の中で今「あったらいいな」はメガネなしで、3D(立体)で見ることのできるテレビです。とんでもなく高額であれば買いませんが、程よい価額になれば欲しいなと思います。
 標題の「経済一流、政治三流」が復活することを願っております。
 もちろん政治も一流になってもらわないと困りますが・・・・。
 (でも政治は無理かな?)


  
                所長 須田幸英
 事務所通信10月号掲載
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